日本で一番言葉がわかるトドの「ハマ」

兵庫県豊岡市の城崎マリンワールドで飼育されているトドの「ハマ(2023年10月現在 14歳)」は、いくつかの人間の言語を識別できることがわかっています。

「ハマ」は福島県内の水族館で2009年7月21日に生まれ、担当の飼育係さんからすると「好奇心旺盛でいたずら好きなわがまま娘」だそうです。

この能力が明らかになったきっかけは、飼育係さんが「トドのダイビングショー」の最中に、「ハマ」がハンドサインではなく言葉に反応していると気づいたことでした。

しかも、報道記事からは「ハマ」が理解できる言語の数が、2019年には約30ほどだったのが、2021年4月には約40、そして2022年には約50に増加していることがわかります。

こっこ

理解できる言語の数が着実に増えています!

このハマの言葉を聞き分ける能力についての論文が、国際的な学術雑誌International Journal of Comparative Psychologyに掲載されています。リンクはこちら

そして、「ハマ」は2023年7月4日にオスの赤ちゃんを出産しました。初産で仔を亡くした経験を乗り越えての出産だったとのことです。赤ちゃんの言語能力も母親ゆずりなのでしょうか。気になりますね!

よかったね、ハマ!

参考文献:Masahiro Sasaki, Miyui Chiba, Eri Ito, Kazuki Tsutsumi, Koichi Ito and Tomoki Sunobe.2022.Human Vocal Commands Verify Audio Discrimination Ability in the Steller Sea Lion,Eumetopias jubatus.International Journal of Comparative Psychology.vol.35.CC BY 4.0 .

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この記事を書いた人

「動物も人間も幸せに暮らせるようになって、動物園や水族館がなくなったらいいな」って考えてる、少し変わった飼育係。ひれあし担当。

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